廃車をすると、車の維持のため事前に支払っていた税金や保険料のうち未使用で残った分が、還付金や返戻金として手元に戻ります。こちらでは、不要になった車を廃車することで手元に戻る還付金について詳しく解説します。
廃車で戻ってくる還付金の種類
廃車すると受けることができる還付金は3種類です。
新規車検や継続車検のため、車検と同じ期間分を事前に納める自動車重量税と、同期間以上加入義務のある自賠責保険は、廃車をすると未経過期間分が還付されます。自動車税は廃車の翌月から年度内の残月数分月割り還付されます。
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険
自動車税の還付金
自動車税種別割は、4月1日時点で車を所有する人に対して課税される財産税のことです。特定の財産を課税対象とする個別財産税で、車の定置場がある都道府県に納める地方税となります。こちらでは自動車税種別割のあらましや、自動車税種別割の還付について気を付けるポイントなど詳しく解説しています。
このページでわかること
- 自動車税種別割の年税額早見表
- 自動車税種別割の還付金計算式
自動車重量税の還付金
自動車重量税は、新規車検・継続車検などの際に、車の重量や新車からの経過年数に応じて課税される国税のことです。納税義務は自動車検査証の交付を受ける人、または車両番号の指定を受ける人にあります。こちらでは自動車重量税のあらましや重量税の還付について気を付けるポイントなど詳しく解説しています。
このページでわかること
- 自動車重量税の重量別税額早見表
- 自動車重量税の還付申請の流れ
自賠責保険の返戻金
自賠責保険は、車一台ごとに加入義務のある強制保険です。自賠責保険の補償対象は、交通事故被害者への対人賠償で、運転者本人や物損に対する補償はありません。加入義務があり、車検期間分以上に保険に加入しなければいけません。こちらでは自賠責保険のあらまし、自賠責保険の解約方法と保険料の返戻金について詳しく解説しています。
このページでわかること
- 自賠責保険の最新保険料一覧
- 自賠責保険の返戻金受け取り方法
廃車手続きのQ&A
廃車の還付金に関するよくあるご質問にお答えします。
できるだけ多く還付金をもらうために気を付けることはありますか？
まず、廃車手続きを完了していなければ還付金を受けることはできません。不要になった車が一台でもある時は、早急に廃車手続きを進めるようにしましょう。特に自賠責保険は廃車手続きをした後に、ご自身で解約申請をしなければなりません。残り期間が1カ月を切ると返戻金自体なくなってしまいます。
自動車重量税が突然高くなったように感じるのですが、なぜでしょうか。
自動車重量税には、エコカーに対する減税措置と、車の経過年数に応じて重課措置があります。重課措置により、古い車ほど重さに対する税率も比例して高くなります。税率は、ガソリン車の場合は保有年数が13年目と18年目にあがります。ディーゼル車の場合は、保有年数が11年目と13年目にあがります。そのため、突然高くなったと感じた場合は経過年数に応じて重課措置がとられている可能性があります。
自動車税種別割の還付はどのくらいで受け取ることができますか？
自動車税種別割の還付は廃車手続きを運輸支局で行い、必要な場合は同日に自動車税申告書を自動車税事務所窓口で提出すると、約1〜2ヶ月程度で還付通知書が発送されます。そのため還付を受け取ることができるまで、約1〜2ヶ月程度かかります。
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