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車の知識

ブレーキパッドの交換時期の目安を知りたい!自分で交換できる?

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自動車部品の中には、利用回数や利用年数によって交換が必要な部品があります。車の制動を制御するブレーキパッドも交換が必要な部品の一つです。ブレーキを踏むとキーキー音が鳴ってしまう場合、ブレーキパッドの交換時期なのでしょうか。

こちらでは、ブレーキパッドの交換時期の目安となるポイントや、ブレーキパッドの交換方法など詳しくご紹介します。

こちらの記事のポイント
●車の走る・止まる・曲がるに欠かせないブレーキ機能
●ブレーキパッドは消耗品のため定期的なメンテナンスが必須
●ブレーキパッドの交換目安の残量は目視確認できる

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ブレーキパッドとは

自動車の運転中にブレーキを踏むと、ブレーキパッドは摩擦によって制動力を発揮し車を停めようとします。

その際の摩擦力が弱くなると、当たり面との結合部分にあるインジケーターとの擦れで異音が出るようになり、ブレーキパッドの摩耗度合いを知らせてくれるのです。

ブレーキパッドの役割

ブレーキパッドは、ブレーキングの動作に入るとドラムやディスクに押し付けて直接の制動を行う部品です。直接押し付けているため、ブレーキを踏む度に摩耗していく消耗部品となり、交換が必要になります。
ブレーキパッドを目視する方法は、タイヤのホイールを覗き込むとホイールを装着しているブレーキディスクが見えます。ブレーキディスクについているブレーキキャリパーに中にある部材が、ブレーキパッドです。車輪と一体になって回転しているブレーキディスクの両面にブレーキキャリパーはついていて、停止するために挟んで摩擦を起こす部分がブレーキパッドという部材になります。

ブレーキの種類

前述のように車輪に直接制動を働きかけるブレーキの種類を、ディスクブレーキといいます。ディスクブレーキは、回転するものを挟んで摩擦をかけて制動を働きかけるタイプですが、ドラムブレーキは円筒状の本体が車輪と一体になって回転しており、その内側のブレーキシューという摩擦材が内側からブレーキドラムに押し付けて摩擦をかけることで制動を働きかけるタイプになります。

ドラムブレーキが主流であった時代に比べて、近年の自動車は走行スピード自体が速まっています。そのため、主流であったドラムブレーキの熱がこもりやすく加速に強いという点が、現行の自動車においては短所となってしまったのです。現行の自動車でディスクブレーキのブレーキ構造が採用されている乗用車が増加しているのは、このような理由からとなっています。

ブレーキパッドの交換時期は

ブレーキパッドは消耗する部材のため交換が必要です。では、その交換時期はどのくらいのタイミングになるのでしょうか。また、交換の目安となるポイントもあわせて解説します。

ブレーキパッドの交換時期の目安

ブレーキパッドは消耗する部材のため、運転する機会が少なければ、交換時期までの期間は長くなります。運転する機会の多い車であれば、ブレーキパッドは消耗が早い分、交換時期も早く訪れます。

例えば、毎日通勤で長距離運転をしている車は、ブレーキの使用回数も多いためブレーキパッドの消耗も多くなります。一般的にブレーキパッドの交換時期の目安とするには、走行距離で計画を立てることをおすすめします。ブレーキパッドの点検をするタイミングとしては、走行距離値で2~3万kmを目安とするといいでしょう。

また、ブレーキパッドの残量を目で確認して、交換時期や点検時期の目安を測ることもできます。目視する方法としては、ホイールを外してブレーキキャリパーを露出し、ブレーキキャリパーの点検用の窓からブレーキパッドの残量確認をすることが出来ます。ブレーキパッドの残量が2mmくらいになっていれば、すぐに交換が必要となります。ブレーキパッドは目視して、3mm以下になった時点で整備工場に点検を依頼されることをおすすめします。

ブレーキパットの摩耗を教えてくれる警告とは

ブレーキパッドには、パッドウェアインジケーターが取り付けられている国産車が多くなっています。パッドウェアインジケーターは、ブレーキパッドの摩耗が進み残量が少なくなると、直接ブレーキディスクに接するため異音が出る仕組みになっています。ブレーキディスクから音がキーキーと鳴っている場合は交換時期を知らせてくれていますので、点検に出すようにしましょう。

また、ブレーキパッドの残量が減っていて、ブレーキ液もリザーバータンクの下限ラインを超えてしまっている場合はブレーキ警告灯が点灯します。ブレーキ液の残量が少なくなり、ブレーキ警告灯が点灯している場合は速やかに安全な場所へ停止し、ディーラーまたは修理工場へ車を移動する必要があります。ブレーキ警告灯は、ブレーキが効きづらくなっている可能性が高いため、そのまま走行すると危ないという警告を意味しているのです。

ブレーキパッドの交換方法と費用

ブレーキパッドの交換方法は、修理工場またはディーラーに依頼するか、カー用品店へ依頼することができます。また、車のDIYを行っているような車の部品や整備に詳しい方のなかには、自分自身で交換しているという方もいらっしゃるようです。

ブレーキパッドの交換にかかる費用

ブレーキパッドの交換を業者へ依頼すると、部品代金と交換工賃が必要となります。整備工場等に依頼すると、部品代が左右一組で8,000円~15,000円前後、交換工賃はディーラーや工場によって差はありますが、数千円~10,000円前後となります。併せてかかる費用の合計は15,000円から30,000円位が相場となっています。
もしもご自身で車の工具などを揃えていて交換作業まで可能な方は、部品等の購入のみで可能です。部品・部材をオート用品店やカー用品通販で購入するなら、3,000円から12,000円程度が左右一組のブレーキパッドの相場になります。ブレーキパッドは、車種や年式等から適合表をみて、その車に取り付けられるものかどうか確認して購入する必要があります。

ブレーキパッドの交換は自分で出来る?

前述の通りブレーキパッドの交換は、部品を購入すればご自宅で行うことも可能な作業です。

準備するものは、交換用の新品のブレーキパッドの部材の他に、工具としてレンチの他に、ジャッキ、輪止め、研磨用のペーパー、パーツを取り分けるトレイ、クリーナーなどが必要となります。

ブレーキパッドをご自身で交換する時の4工程

具体的なブレーキパッド交換の流れが下記の4工程になります。

  1. 自動車は輪止めを行い、ナットを少し緩めてからジャッキアップします。
  2. ホイール・タイヤを取り外してディスクブレーキ部分を露出させます。
  3. ブレーキキャリパーから薄くなった古いブレーキパッドを取り外します。
  4. 新しいブレーキパッドをなじみやすいように研磨してから組付けをします。
    (逆の手順で部品を戻していきます。)

タイヤのブレーキパッドの交換をご自身で行う場合は、交換を行った直後にブレーキが効きづらいことがありますので、まずは安全な場所でブレーキが効くかどうかの確認を必ずしましょう。

ブレーキパッドの交換は、基本的な車のDIYなどのテクニックを持つ方なら、工賃を抑えることが出来ますし、お得には感じます。しかし、ブレーキ自体は車の動作の中でも重要な制動ポイントです。不慣れな方や、初めて車のDIYをしてみようとお考えの方にはお勧めできません。

まとめ

こちらの記事では、ブレーキパッドの交換時期の目安や確認方法、ブレーキパッドの交換方法について解説しました。ブレーキ機能は車においても重要な機能のため万が一のミスがあると大変危険です。あまり慣れていないという方や不安がある方に、ご自身でブレーキパッドの交換をすることはお勧めしません。

まずは定期的なメンテナンスとして、ホイールを外してブレーキパッドの残量の目視確認から始めてみてはいかがでしょうか。