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車の知識

レンタカーとカーリースのサービスを比較して徹底解説!

車の知識

車を所有すると、毎年の自動車税や保管場所の駐車料金など維持費用がかかってしまいます。特に都市部では駐車料金が高くなることや、公共交通機関が充実していることもあり、最近は必要な時だけ車を借りることができる車の貸渡サービスを利用する方が増えているようです。

こちらでは、車を必要な時だけ借りて利用することができる【レンタカー】と【カーリース】について、詳しく解説します。

レンタカーはどのようなサービスか

レンタカーとは、道路運送法第80条の有償貸渡しと言われている『有償で自家用自動車を貸し渡すサービス』のことです。

(有償貸渡し)
第八十条 自家用自動車は、国土交通大臣の許可を受けなければ、業として有償で貸し渡してはならない。ただし、その借受人が当該自家用自動車の使用者である場合は、この限りでない。
2 国土交通大臣は、自家用自動車の貸渡しの態様が自動車運送事業の経営に類似していると認める場合を除くほか、前項の許可をしなければならない。

道路運送法

レンタカーの利用方法

レンタカーは、車が必要な時にレンタカー会社から借りて、利用が終わったらレンタカー会社へ返却するという有償サービスです。普段は車を持たず特定の日だけ車が必要という方や、旅先で車を借りて移動したいという方がレンタカーサービスをよく利用しています。レンタカーは、借りる期間を決めて前もって予約することもできますので、数時間~数日単位で借りることも可能です。

レンタカーは、前述のように出発日時と返却日時を指定して予約もできますが、必要なタイミングで直接店舗に向かい、当日その場で借りるということも可能です。ただし、当日直接店舗で借りる場合は、店舗に貸し出しできる車がないこともありますし、借りたいと思っていた車種やボディタイプが借りられてしまっていて希望する車種を借りることができない場合もあります。

レンタカーの特徴

レンタカーの特徴の一つが、車検証上の所有者がレンタカー会社になるというところです。この時使用者も同じくレンタカー会社となります。レンタカーを利用する人は、車検証上の記載情報には関与がありません。

レンタカーは自家用車と異なり、貸渡(レンタカー)用の自動車になるため、ナンバープレートの用途を表す平仮名は『れ・わ』のどちらかしか登録できないと決められています。そのため、公道を走行している『わ』ナンバーを見かけると、すぐにレンタカーとわかるのです。

レンタカーは、レンタカー会社が所有者であり使用者でもあるため、勝手に契約者がボディの塗装を変えたりパーツをつけることはできません。

レンタル料金の内訳は基本料金と時間料金となっています。レンタカーの基本料金には、レンタル中の事故等に備えた補償のための保険料金(自動車保険)費用が含まれます。時間料金は、ベース料金として6時間・12時間・24時間で、決められていることが多いのですが、複数日程借りる場合は一日目の24時間以降、一日ごとに追加料金がかかるといった設定の会社もあるようです。

基本的に、レンタカーの返却時はガソリン満タンで返却するというのが一般的です。満タンに出きていない場合は走行距離から店頭清算されます。

また、大手レンタカー会社では、出発店舗とは違う店舗への返却を可能にするなど、ユーザー側にとって借りやすく返しやすい環境がとられています。

カーリースとはどんなサービスか

カーリースは、長期出張中の数年間だけ車が必要になった時や、自動車を購入する資金がないが車が必要といった時に、数年単位の長期契約をすることで毎月定額の支払いのみで車を貸りることができるサービスのことです。

カーリースの利用方法

カーリースとは、一定期間契約をすることで毎月定額料金で車を借りることができるサービスのことです。借りる車が中古車のリース会社もありますが、契約者が新車の中からほしい車を選び、その車をリース会社が代理で購入する、新車のマイカーリースもあります。リース会社とユーザーが長期契約をするため、毎月定額の支払いのみで選んだ新車を借りることができることが大きなメリットで、新車に乗りたいが初期費用がネックというドライバーから好評のサービスです。

カーリースを始めるには、まず借りたい車を選びます。ボディタイプやどのメーカー、価格帯などを選んだら、契約期間やメンテナンスオプションを選択し、リース費用の見積もりをとりましょう。見積もりを確認して納得できれば、審査申込をします。カーリースの契約期間は、最短が1年~2年、最長は11年までの会社が多いようです。審査に通ると契約となり、希望の車両がディーラーから納車されます。契約期間終了後は、契約内容によっては終了時にその車を受取れるものもあれば、返却または乗り換える契約もあります。

カーリースの特徴

カーリースでは月々の定額料金のみで契約期間中は車を借りることができます。定額料金の中に、新車購入費用や定期点検メンテナンス費用、自動車税等が含まれています。ただし、レンタカーとは異なり、リース車を借りている契約者が保管場所(駐車場)等は契約して確保しなくてはいけません。カーリースについては、駐車料金は自己負担になるのです。

また、リース車の所有者はリース会社で、使用者が契約者になります。所有者はリース会社のため、リース中の車を売却したり廃車するなど勝手に行ってはいけません。カーリースは、定額料金のなかに、法定費用が含まれていますので、毎年の自動車税や車検時の自賠責保険、自動車重量税はリース会社が負担します。

レンタカーとカーリースの違い

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レンタカーとカーリースは自動車を借りるサービスですが、レンタカーは数時間~数日、長くて数週間の期間で借りるのに対し、リース車は最短1年から最長11年までの長期間契約して借りるサービスです。短期出張の場合はビジネスホテルに宿泊する、長期出張の場合はマンスリーマンションを借りる、と置き換えるとイメージしやすいと思います。

レンタカーとカーリースの共通点は、自動車税などの法定費用は基本料金に含まれていることです

ただし、レンタカーの場合は車検費用やメンテナンス費用も、レンタカー会社が負担するため、契約者に負担はありませんが、カーリースの場合は、メンテナンスプランを設定していなければ定期点検費用は契約者の自己負担です。

定額料金内に車検整備や検査手数料を含めたいと考えるなら、プラン料金に含まれるように変更を依頼する必要があります。メンテプランを設定しない場合は、ご自身で点検を受けて費用も負担しなくてはいけませんが、ユーザー車検を受けた経験があるなど、その分費用を抑えることができる方にとっては定額料金を抑えることができるポイントでもあります。

レンタカーとカーリースは、どちらもガソリン代は利用する契約者が負担します。

レンタカーの保険とカーリースの保険

レンタカーは、基本料金に万が一のための保険と補償が含まれています。基本料金に含まれる最低限の補償内容は、【対人補償・対物補償・車両補償・人身傷害補償】です。ただし、保険による補償はあるものの、もしも事故を起こしてしまうと、自己免責額については支払わなければいけませんし、NOC(ノンオペレーションチャージ)といって事故や故障もしくは汚損等で車の修理や清掃が必要になったときに、契約者側が負担する金額は別途発生します。免責を補償し、NOC免除のオプションをつけることができるプランを選ぶと、レンタカー料金は割高になるものの、万が一の事故や故障の際の負担は大幅に減らすことができます。

リース車の保険内容は、自賠責保険(法定費用)は契約中の基本料金に含まれますが、対物補償や車両補償等の任意保険はご自身で加入する必要があります。リース車をご家族で利用する予定の方は、任意保険の加入内容を確認し、同乗者の怪我や二親等迄のほかの運転者の怪我の補償も含めて加入しておくことをおすすめします。もしもカーリースを利用する前に、自家用車を所有されていて、任意保険に加入されていたのであれば、車を手放したタイミングで中断証明をとっていれば、等級を引き継いで任意保険に加入することも可能となっています。

契約期間終了時の手続きの違い

レンタカーの場合は車の返却をすると、車内点検等が行われてその際追加料金の発生等がなければ、返却手続き完了となり、そこまで時間をかけることもないでしょう。

しかし、カーリースの場合は利用者が車検証上の使用者になるため車庫証明を用意したりなど手続きが複雑になります。特に契約期間の途中で車が不要になり解約したくなった場合、レンタカーは中途解約手数料を支払えば、未使用期間分の料金が返還されますが、カーリースは原則契約期間途中の解約ができないと決められています。(できるリース会社もあります)

まとめ

レンタカーとカーリースについて、どのようなサービスと特徴があるのか解説しました。

レンタカーは借りるたびに費用がかかるものの、車の利用機会が少ない人にとっては負担が少ないため借りやすいサービスです。しかし、車の利用機会が多いという方には、度々費用がかかると高く感じるでしょう。

車が生活にどうしても必要という方は、新車を購入するとなると初期費用が最もネックです。そこで、カーリースのように月々定額のみの負担を支払うことで車を利用することができるサービスがあれば、毎月の負担額は定額ですし、それ以上費用が大きくなることもないためおすすめです。カーリースは、契約期間中の保管料(駐車料金)や車検を受ける時の費用は、ご自身で負担しなくてはいけない場合もあります。

生活スタイルと車の利用状況に合わせて、レンタカーやカーリースのサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

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