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渋滞はなぜ起きるの?高速道路の先頭では何が起きている?

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ゴールデンウイークやお正月休みなどの長期休暇に入ると、移動するクルマで高速道路の交通量が一気に増加し、長距離にわたり渋滞が発生することがあります。

渋滞はどうして起こってしまうのでしょうか。高速道路での長い渋滞の先頭では何が起きているのか、どんなことが原因になり渋滞が発生するのか、こちらで詳しく解説します

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渋滞とは?

渋滞とは、道路の交通量が通常時より多く、たくさんの車が集まって混雑している状況のことです。

渋滞の定義とは

渋滞の定義は、JARTICや公安委員会、警視庁、東日本高速道路株式会社などによって、各道路の区分毎に混雑・渋滞の指標が決められています。

渋滞の定義とされる車の速度は

区分高速自動車国道等
(高速道路)
都市部の高速自動車国道等
(高速道路)
その他の道路
(一般道路)
日本道路交通情報センター(JARTIC)時速40km以下時速20km以下時速10km以下
国家公安委員会40km毎時以下20km毎時以下10km毎時以下
警視庁(車両の交通が滞り)
走行速度20km/h未満
(車両の交通が滞り)
走行速度20km/h未満
NEXCO
(中日本/東日本/西日本)
時速40km以下で
低速走行あるいは停止発進を
1km以上・15分以上継続

渋滞は大きく分けて3種類

高速道路で発生する渋滞は、大きく分けて3種類あります。渋滞の種類は、渋滞が発生する原因別に分けられます。

一つ目は工事渋滞です。道路工事のため、期間中に車線や路肩規制が行われることが要因となって交通が滞り、渋滞が発生します。

二つ目は事故渋滞です。高速道路上で交通事故が発生すると事故の二次被害を防ぐために、車線規制や徐行運転が必要となり、渋滞が発生します。

最後に最も多いとされる三つ目の交通集中渋滞があります。交通集中渋滞は、道路環境や交通状況により、通常の交通量を超過することで発生することもあれば、ゴールデンウイーク中などの混雑で交通量が集中し、渋滞が発生することもあります。

渋滞が起こる3大原因は

渋滞が発生する高速道路

高速道路で発生する渋滞の種類でもご紹介したように、渋滞の発生原因は大きく分けると3つに分類されます。

工事渋滞

工事の規制によって発生する渋滞を「工事渋滞」と言います。

高速道路の一部が破損してしまった時は、高速道路自体は24時間開通しているため、交通の流入が少ない時間帯に補修工事を行っています。例えば落下物等で路面に穴が開いてしまった時は、補修箇所がある車線のみ規制を行い、道路工事を行います。車線規制を行うと、工事規制箇所の手前から車線を減少していくため、事前の車線変更が必要になってきます。車線減少に伴い、車線変更する車両が合流する地点の近くでは車が減速を行っているため、後続へと減速が続いていき渋滞が発生します。

工事渋滞は、工事開始前の車線規制から、工事終了後に車線規制の看板等が撤去されて通常通りの走行が可能になるまで続きますが、その後解消します。

事故渋滞

事故現場付近での車線規制や、安全のための走行速度の規制により起こる渋滞を「事故渋滞」といいます。

高速道路で交通事故が発生すると、事故現場の直前から走行車線の規制が行われます。事故状況によっては、対面通行規制や、全車線通行止めになる可能性があります。車線規制の場合は、車線減少に伴い合流地点での渋滞が発生します。

もしも事故の規模が大きく、全線通行止めとなった場合は迂回路の案内がありますので、道路上の電子掲示板の指示に従いましょう。

交通集中渋滞

交通集中渋滞は、「事故」「工事」等の原因ではなく、道路環境や道路の周辺環境の影響を受けたドライバーにより「無意識な減速」が発生することで起こるものです。気づかないうちに減速し、速度低下した車との車間距離を取るために後続車もブレーキを踏むことで、後ろの車両も段々と減速を行い、最終的に該当する道路環境付近では、渋滞が起きやすくなっています。

交通集中渋滞が起きやすいスポットと言われる、ドライバーが無意識に速度低下(減速)しやすい場所は下記4か所になります。

ポイント速度低下(減速)する要因
上り坂・サグ部    高速道路では、ドライバーが上り坂に変わったことに気づかず、平地と同じ感覚でアクセルを踏んでおり加速ができていない状態で走行を続けることで、無意識な速度低下が起こり後続車が先行車との車間距離をとるために減速することがあります。
※サグ部とは下り坂から上り坂に変わる部分のこと
トンネルの入り口     トンネルの入り口は、入り口より奥が暗がりに見えるため、圧迫感を無意識に感じて一時的に速度低下してしまうドライバーがいます。
合流地点ICからの合流地点等では、合流する車に伴って交通容量が過多状態になるため、元の車線を走行していた車は道を譲るため減速します。さらに後続車も減速をしていくため、渋滞が発生しやすい場所です。
高速道路の料金所付近     料金所では料金の支払いのため一時停止します(窓口での支払い)。その支払いのために一時停止をすることで、続けて後続車も減速し、渋滞が発生します。現在はETC搭載車が増加し、料金所付近での速度低下による渋滞の発生は減少しています。

交通集中渋滞を緩和するために取れる対策は

サグ部で起こりやすい渋滞

高速道路で渋滞が発生する原因のうち、最も多いと発生数が多い原因となっているのは「交通集中渋滞」です。こちらでは、交通集中渋滞を発生させない、発生を緩和するためにできる対策をご紹介します。

上り坂やサグ部での速度回復

交通集中渋滞が発生する原因でも前述した通り、上り坂やサグ部(下り坂から上り坂に変わるところ)では、ドライバーが上り坂になっていることに気づかず、フラットな道路と同じレベルでの加速(アクセルの踏み込み)になっていることから減速してしまいがちです。そのため、減速した車との車間距離を開けようと後続車もブレーキを踏み、減速していくことで、渋滞が発生します。このような事態を避けるため、上り坂付近では看板等で「速度低下注意」を知らせて注意を促しています

車間時間をとって急ブレーキを避ける

高速道路走行中に先行車との適切な車間距離を保つことで、先行車が上り坂等で速度低下した時もブレーキを踏む回数を減らすことができます。また、急ブレーキを避けることもできます。

車間距離の感覚は、車間時間で計ることができます。先行車との車間時間は、通常であれば約4秒以上、混雑している時は約2秒以上が目安となっています。車間時間は看板等の目印を決めて、先行する車が目印を通過してから、何秒後に自分の車がその目印の場所を通過したかで計ることができます。

渋滞中の車線はどれも同じ速度

高速道路は左側の走行車線と右側の追い越し車線と二つ以上の複数車線がありますが、渋滞中の車線はどの車線も基本的に進む速度は同じです。通常時であれば追い越し車線は加速する車が走行しており、早く進むと思われるかもしれませんが、渋滞時は同じ速度で進んでいますので、無理に車線変更をしようとすると後続車が危険を感じて減速する可能性もあり、さらに渋滞となる原因になりかねません。

渋滞を予測して混雑を避ける

高速道路では、交通情報アプリや交通情報を公開する高速道路会社のウェブサイト等で、最新の交通状況や渋滞予測の情報が提供されています。どうしても通らなければならないルートであれば仕方ありませんが、事前に状況を確認してルートを変更することで渋滞を避けて移動することも交通量の集中を減らし、渋滞を緩和するために有効です。

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まとめ

こちらでは、高速道路の渋滞が発生する原因や、渋滞を緩和するためにドライバー自身ができるポイントについてご紹介しました。

高速道路を利用しての長距離移動をする際に渋滞に遭ってしまうと、長時間車を運転することになります。長時間休憩を取らずに運転を続けると、脳や体が疲れて運転に集中ができなくなったりと危険もありますので、こまめに休憩を取るように気を付けましょう。また、交通情報等をチェックし、できる限り渋滞を避けての移動ができるようルートを調べての移動をおすすめします。

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