通勤などで毎日利用している車は、走行距離が伸びやすく過走行車になることがあります。過走行車を手放すときは、どのくらいの査定額で買取してもらえるのでしょうか?こちらでは、過走行車を高く買取してもらう方法と、おすすめの売却先について詳しく解説します。
過走行車とはどんな車?
通勤や通学で毎日車を利用する人は、自宅から移動地点までの距離にはよりますが、車の総走行距離が伸びることになります。どのくらい走った車が過走行車と呼ばれるのでしょうか。将来的に車を手放す場合、売却するにも過走行車は売りづらそうですし、売ることもできず、費用が掛かったらと不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
まず、過走行車とはどんな車か、解説します。
一般的な乗用車の平均走行距離を超えると過走行車
一般的な普通車の年間総走行距離は平均で約10,000キロといわれています。軽自動車の場合は年間8,000キロです。車を所有していて、年間の総走行距離が平均の総走行距離を上回っている場合は、過走行車といえるでしょう。
例えば、都心部より少し離れたところから通勤していて、毎日高速道路を利用し車を走らせているとします。この場合、毎月の平均通勤日数を22日として年間264日、出勤の度に約20キロの区間を往復したとすると、通勤時の年間走行距離は約10,560キロです。さらに休日も車を使用したとすれば、一般的な車の年間走行距離を超えていますので過走行車となります。
都心部に近づくほど家賃や土地代が高くなっていることもあり、駐車スペースの維持を考えても、車で通勤をする人は職場や学校から住居までの距離が一定以上あることが想定されます。
過走行車かどうか調べる方法
前述のとおり、過走行車とは、年間総走行距離が一般的な走行距離の平均値を上回っている車のことです。今後車を売る予定と考えている人は、ご自身の車が過走行車にあてはまるのか気になりますよね。中古車で購入した車を売却する場合はご自身で乗っていない期間があるため、ご自身ではあまり車を利用していなくても、過去の所有者次第では過走行車にあてはまることもあります。中古車購入した車や、今後中古車で購入する予定の車が過走行車になるのかどうか、確認する簡単な方法を紹介します。
車検証の走行距離を確認する
自動車検査証(車検証)は、継続車検を受けると、備考欄に走行距離値と旧走行距離値が記載されるようになっています。走行距離値には今回の継続検査受検時の走行距離が、旧走行距離値には、前回の継続検査受検時の走行距離が記載されます。自家用車の継続検査を受けていれば、その距離値から車検期間の2年間で、その車がどのくらい走行したかを確認することができるのです。2年間の距離数の2分の1が、およその年間走行距離となり、一年間の走行距離から過走行車にあたるか判断することができます。
ただし、まだ継続検査を受けたことがなく、新車登録時の車検証しかない場合は、走行距離の記載がないため、過走行車かどうかの確認はできません。
過走行車を高く買取してもらう方法
車を売るなら、できるだけ高く買取がつくところに売却したいと考えます。しかし、売る予定の車が過走行車の場合は、走行距離が査定時のネックになるでしょう。過走行車をできるだけ高く売るには、いくつかのポイントを抑えておくことが重要です。
過走行車はメンテナンス状態が査定に影響する
過走行車は一般的な自家用車に比べて走行距離が多い車となりますが、このような過走行車を売却するにあたり、買取店側として注目するポイントのひとつが、今までのメンテナンスについてです。定期点検整備や車検をしっかり受けている車は、過走行車であっても走行状態のチェックが行き届いているため、良い状態を保てています。メンテナンスができていない低走行車よりも、メンテナンスができている過走行車のほうが、良い査定結果になることもあります。
査定時にメンテナンス歴を伝えるには、今までの整備記録簿等を確認してもらうのが一番です。整備記録簿や車検証など、査定時に必要な書類は査定の際にすぐ提示できるようにしておきましょう。
過走行車を売る時は部品交換などはしておくべき?
車を手放すタイミングというと、車検が切れる前や車の乗り換え前などに考える方が多いでしょう。特に過走行車の場合、消耗部品のなかには走行距離ごとに交換を必要とする部品も多いため、部品を交換してから、車を売るべきか悩む方は多いのではないでしょうか。
過走行車を高く売るために、車検は受けてからのほうがいいのか、部品交換してから売った方がいいのか悩みますよね。もしも、売ることが確定しているのであれば、次回の継続車検は受けず、部品は交換せず、そのまま売却することをおすすめします。
車検残存期間がある車かどうかは、買取店側にとって大きいメリットにはなりません。すぐに売却先が決まっているなら、車検付きは次のユーザーには得になる車ですが、買取後お店で販売するのであれば、店頭で販売中に車検が切れることもあります。そのため、買取査定時に車検付きの車をプラス査定することはないのです。また、消耗部品の交換をしてから売ったとしても、その部品交換にかかったお金が買取額にプラスになることはほとんどありません。売ることが決まっているのならば、部品交換せずそのままの状態で売却することをおすすめします。
過走行車を売るならお得な売却先はどこ?
過走行車を売るなら、どんなお店に売ると良いのでしょうか。過走行車の買取価格が低くなる買取店とその理由、買取価格が高くなる買取店とその理由を合わせて解説します。
過走行車を中古車店で売るとマイナス
過走行車を中古車店で売ると、買取査定で高い査定額をつけてもらうのは難しくなります。それは、中古車店における買取車両の再販方法に理由があります。
中古車店では過走行車を買い取っても、再販時に買い手が付きづらく、安く売らざるをえないため、買取査定でも査定価格が低くなってしまうのです。買取後、もしも買い手がつかず、お店として在庫を抱えることになるとストック維持費もかかりマイナスになってしまいます。たとえば年式が5年落ちだったとしても、走行距離が10万キロを超える過走行車となると、同年式の車の再販価格とはかなり差が出るため、低い買取査定になってしまうでしょう。
過走行車を廃車買取業者で売るとプラス
過走行車を廃車買取業者に売ると、高い買取査定額で買取りしてもらえる可能性があります。これは、廃車買取業者がもつ独自の再販ルートが、過走行車の価値を活かすことができるからです。
年間の走行距離が10,000キロ以上走行していると、日本では過走行車といわれます。また、年式10年経過の古い車で、走行距離が10万キロ走っている車も、同じように過走行車といわれます。このように古くて走行距離も一定数超えていると買取自体難しいと思われるかもしれません。
しかし、海外の国や一部地域では、年間の走行距離が10,000キロを超えていても、あまり驚かれることがありません。世界には土地面積が広く、都市から都市への移動距離も長い国や地域が多くあります。また、公共交通機関が不十分で車社会となっている地域も多いです。そのため、車の走行距離はあっという間に10,000キロを超えてしまいます。
廃車買取業者のなかでも海外の国や地域に再販ルートを保有する業者は、過走行車であってもメンテナンスされている良好な車体であれば海外需要が高いことから、高い買取査定額をつけることができています。
まとめ
こちらでは、過走行車とはどんな車か、過走行車を売却する時に高く売るための重要ポイント、高く過走行車を買取できるお店の特徴などをまとめてご紹介しました。
一般的な走行距離の車に比べると、沢山走っている過走行車ですが、日々の点検と定期メンテナンス、また売却先の選び方次第で高く買取してもらうことが可能です。過走行車でも、お得に買取してもらえる廃車買取業者をお探しでしたら、多種多様な販路をもつ廃車無料.comまで、お気軽にお問い合わせください。