トヨタのカローラは、1966年11月発売開始から56年経った今も人気となっているトヨタを代表するロングセラーモデルです。耐久性が高い、故障率が低いといった口コミも多いカローラは、10年・20年と長く乗り続けているユーザーも多いため、いざ手放すとなると年式や走行距離が気になり、費用がかかるのではないかと不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
20年落ちカローラをお得に廃車する方法とは
実は20年落ちカローラであっても、お得に廃車する方法はあります。
こちらでは、低年式・多走行の長く乗り続けたカローラを廃車する予定がある方へ、費用や手間を掛けることなく、お得に廃車できる方法を解説します。
カローラはどんな車?
まずはカローラとは、どんな車なのでしょうか。
トヨタのカローラといえば、1966年11月に登場したロングセラーモデルです。初代モデル発売当時は2ドアセダンのみでしたが、1967年に4ドアセダンとライトバンが追加設定され、販売台数は発売から約2年間で16万台、約3年間で24万台となりました。日本の大衆車になったカローラは、その後世界各国でも人気を拡大していき、2021年には世界累計販売台数5,000万台を突破しています。
初代カローラの開発製造時、あらゆる面で80点以上の合格点を出す車こそが大衆車として求められているとして、初代カローラは購入後の日常整備が容易な車とするために、メンテナンス・フリー(メンテナンスを必要としない)機構が採用されていました。「3,000kmごとのエンジンオイル交換、ボルトの緩みの確認、冷却水の漏れがないかといった日常整備を欠かさなければ、カローラは特別な整備がなくとも長く乗れる」といった、初代カローラユーザーのインタビューからも耐久性が高く、故障率が低い車であることがわかります。
カローラ歴代モデル一覧
発売時期・ベースグレード | 車両型式 | ボディサイズ 全長/全幅/全高 (mm) | エンジン種類 | 排気量 (L) | 最高出力 (PS) |
---|---|---|---|---|---|
1966年11月・スタンダード | KE10 | 3845/1485/1380 | 水冷直列4気筒頭上弁式 | 1.077 | 60 |
1970年5月・スタンダード | KE20 | 3945/1505/1375 | 水冷直列4気筒頭上弁式 | 1.166 | 68 |
1974年4月・スタンダード | KE30 | 3995/1570/1375 | 水冷直列4気筒OHV | 1.166 | 71 |
1979年3月・2ドアスタンダード | KE70 | 4050/1610/1385 | 水冷直列4気筒 | 1.290 | 72 |
1983年5月・DX | AE80 | 4135/1635/1385 | 水冷直列4気筒OHC | 1.295 | 75 |
1987年5月・TX | EE90 | 4195/1655/1365 | 水冷直列4気筒 | 1.295 | 73 |
1991年6月・DX | AE100 | 4270/1685/1380 | 水冷直列4気筒DOHC | 1.498 | 105 |
1995年5月・DX | EE111 | 4285/1690/1385 | 直列4気筒DOHC16バルブ | 1.331 | 88 |
2000年8月・X | NZE121 | 4365/1695/1470 | 直列4気筒DOHC16バルブ | 1.496 | 110 |
2006年10月・アクシオ・X | NZE141 | 4410/1695/1460 | 直列4気筒DOHC | 1.496 | 110 |
2012年5月・アクシオ・X | NZE161 | 4360/1695/1460 | 直列4気筒DOHC | 1.496 | 109 |
2019年9月・ハイブリッドGX | ZWE211 | 4495/1745/1435 | 直列4気筒 | 1.797 | 98 |
カローラを自分で廃車する方法
歴史あるモデルのため、年式経過で古くなったり走行距離が10万kmを超え始めると、そろそろ手放そうか検討する方もいらっしゃるでしょう。特に年式が経過すると自動車税が高くなる重課税制度もあるため、対象となる13年を超えると廃車を検討する方は増えてきます。こちらでは、カローラを自分で廃車するときの手順を解説します。
カローラの 廃車手順
カローラを廃車するには、車体本体の解体処分と車の登録情報を抹消する廃車手続きを行う必要があります。どのような手順で行うとスムーズに廃車が行えるのでしょうか。
まず、完全に廃車してしまうことを前提に廃車をすすめるのであれば、車体解体業者へ依頼するところから始めます。車体解体を依頼できるのは、自動車リサイクル法により認可を得ている業者のみとなります。車の解体業者に依頼する際は、忘れずにナンバープレートを取り外してもらい、受け取ります。車体の解体作業が完了したら解体業者に、解体報告番号と解体報告日を確認して控えておきます。
解体完了後、廃車の手続きを最寄りの運輸支局で行います。運輸支局で手続きをする際に持参する書類は、車検証の原本・自賠責保険証明書の原本・所有者の印鑑、所有者の印鑑証明書です。また、書類の準備のほかに解体業者に外してもらったナンバープレートを持参し当日運輸支局へ返却する必要があります。
運輸支局で行う廃車手続きの名前は、永久抹消登録手続きです。永久抹消登録申請書OCR第3号様式の3と、手数料納付書は運輸支局窓口で取得できます。申請書を取得したら手前の記帳台で記入し、窓口へ提出します。申請書には解体報告日と解体報告番号の記入欄がありますので、忘れずに記入して下さい。
運輸支局の窓口受付は平日の午前8時45分から午後16時までとなっています。お昼の11時45分から13時まではお休みです。必要書類のチェックを受けて不備がなければ申請が受理されて、抹消手続きは完了します。休日に手続きができないため、仕事の休みが取りづらいといった方は、廃車手続きの代行サービスを利用する方がいらっしゃるかもしれません。では、具体的に代行を依頼すると手数料はいくら位かかるのでしょうか。次項で解説します。
カローラの廃車手続き費用
カローラの廃車にはいくら位の廃車費用がかかるのでしょうか。
カローラの廃車費用は、時期や地域、型式によって異なりますが、平均で2万6千円~かかります。廃車費用の内訳は下記のとおりです。
廃車費用の内訳 | 平均相場 |
---|---|
解体費用 | 5,000円~数万円 |
リサイクル料金 | 11,000円~ |
書類代行手数料 | 5,000円~2万円 |
書類代行は、書類の代行業務ができる行政書士が主に行っています。行政書士事務所によって代行手数料は異なり、運輸支局から距離が近い事務所ほど交通費や手間、時間もかからないため、比較的手数料が抑えられているところが多いようです。ただし、急ぎで手続きを依頼したい場合などは、別途費用が加算され高額になる可能性もあるため確認をとりましょう。
書類代行を依頼せずご自身で運輸支局で手続きを行った場合は、必要書類の発行手数料と解体費用、リサイクル料金のみが廃車にかかる費用となります。
カローラのお得な廃車方法に関するQ&A
前述でご紹介したように、廃車をするには数万円の費用がかかります。しかし実は、廃車費用をかけることなく、カローラをお得に廃車する方法があります。こちらではお得に廃車する方法をQ&A形式で解説します。
Q.カローラの廃車費用を抑えるにはどうすればいい?
カローラの廃車費用を抑えるには、「車を売ってしまうこと」が解決方法です。
一般的に、下取りがつかない車は中古車価値もないため、廃車にすると思われてしまうことが多いのですが、下取りがつかなかったり中古車としての国内再販が難しい、古い車や多走行車であっても、自分でお金をかけて廃車しなくてはならないことはないのです。
実は、このように下取り査定を断られるような古い車や多走行車などの廃車にするような車でも、業者によっては買取ができる場合があります。例えば、廃車無料.comのような廃車買取の専門業者であれば、他社では買取を断られてしまった「ボロボロ」「動かない」車であっても買取が可能となっています。買取をしてもらえれば、廃車費用もかからない上に車の手続きや移動に関しての手間もかからないため、かなり負担を抑えて廃車が可能になります。
Q.廃車するしかないようなカローラを売る方法は?
例えば年式20年落ちや走行距離が20万km超えの多走行車、事故や故障で動かなくなり廃車にするしかないといった車でも、業者選び次第で買取してもらうことが可能です。ただし、中古車買取店に見積もりを取ると、廃車にするしかない車の買取は断られてしまう可能性が高いでしょう。中古車買取店が最も強みとする販路は、自社での店舗展開している中古車再販ルートです。そのため、再販が難しい車は買取自体を断られてしまったり、0円で引き取られて廃車費用が請求されてしまう可能性もあるのです。
しかし、廃車買取専門業者なら車としての再販ルートではなく、部品どり車両としての買取や、海外輸出用中古車としての再販ルートがあるため、同程度の車でも買取対象となります。
おすすめは、複数の廃車買取専門業者で相見積をとり、その中でより高い買取金額を出してもらえるお店を見つけることです。業者ごとに販路に強みを持っていて、需要が高い車ほど高い査定額で買取をしてもらうことができます。例えば、カローラなどのセダンではなく、低年式の軽トラックなどの買取を得意とするような業者もあるのです。しっかり相見積をとることで比較できるので高い買取額の業者を見つけることができるでしょう。
Q.ボロボロのカローラがなぜ売れるのですか?
年式が古くて、多走行車となると国内での中古車買取店ではほとんど買取価格はつかないでしょう。一部のスポーツモデルなどの需要がある型式を除けば、国内の中古車流通は皆無に近くなります。
しかし、古くてボロボロのカローラでも国内ではなく、販路を海外とすると買取可能になります。
カローラは世界で人気が高く、耐久性が高い、信頼性が高い、メンテナンスがしやすい機構をもっている、修理の部品も沢山あることから「海外で売れる」車なのです。海外の車ユーザーにとって、走行距離値に対する意識や、事故修復歴に対する意識は日本の車ユーザーとは異なる部分があります。日本ではもう中古車再販が難しいカローラも、走行可能であれば「日本のカローラ」というだけで売れるのです。
海外輸出網をもつ買取業者であれば、トヨタのカローラの再販先を見つけることもできるでしょう。多少修理するだけで動くようであれば日本の中古車買い取り業者はその車を安く買い、修理して海外のルートで高く売り抜きます。そのようなビジネスが成り立っているため、廃車の車でも買い取りは行われまているのです。
まとめ
こちらでは、カローラの廃車をする方法や廃車にかかる費用について詳しく解説しました。
さらに、カローラを廃車する時に費用や手間をかけることなく、お得に廃車する方法も併せてご紹介していますので、廃車予定があるが悩んでいる方、もう一台購入しようか悩んでいる方は、廃車無料.comまでお気軽にお問い合わせください。